久々の投稿は、ステップワゴンRF1の暗電流とオルタネーター交換メンテナンスです。

ほとんど乗らずに止めたままのRF1ですが、このところバッテリーが2週間ほどで上がってドアロック
も動かなくなるようになってきました。
単純にバッテリーの寿命化と思いきやバッテリー交換でも同様の症状でした。

待機電流消費がかなりあると思い、テスターで暗電流を測定すると0.42A(420mA)も出ている。

従来から正常な暗電流は0.03A(30mA)以下なので、14倍も出て明らかに異常値。

消費電力を計算してみると12V×0.42A=5Wなので、ルームランプ程度の消費になる。

これなら2週間でバッテリーは上がる。

暗電流の追跡方法には、バッテリーマイナス端子と車体の間にテスターを直列につないで測るのが確実。

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テスターの電流値をみながら、ますヒューズを一つずつ抜いてグループを絞っていく。
結局、ルームランプやナビやECUなどの電装ではなく、なんとオルタネーターのB端子が原因だった。

ちなみに、custom MC-01Uというクランプ付きデジタルメーターで暗電流測定を期待してみたものの数値が全く定まらない。仕様をみるとDC測定レンジ66Aで分解能0.01A測定確度2.0%+10dgtなので、誤差2%+100mA以上なのでそもそも無理だった。暗電流の専用設計のモノじゃないとだめだね。

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他にAmazonなどで見かけるDC数mA測定ができそうな仕様の中華製DCクランプメーターなども、暗電流測定では測定値が安定しないので無理なようだ。

クランプメーターで暗電流で使えるのは、暗電流専用設計のクランプメーターはカイセSK-7831ぐらいのようだ。あれば便利だけど高価なので趣味で買うのはちょっときつい。

ステップワゴンRF1のオルタネーターのB端子が異常ということは、レギュレーター不良つまりダイオード不良なので、ここは部品交換よりリビルドオルタネーターにあっさり交換するのがコスパがいい。

オルタネーターの故障では、ブラシが無くなると発電不良で走れないが、ダイオード不良となると、直流に交流が突入するショート状態で電装関係がダウンして走れなくなってしまう。

ところで、ステップワゴンRF1の整備マニュアルでは、オルタネーターの脱着はスタビライザーや分割式ドライブシャフトを外して下に抜くようになっているが、気を付けないとRF1のドライブシャフトはつい引っ張ってしまうと簡単に脱臼してギアボックスから抜けてしまうらしい。

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ガレージで整備するならともかく、今回のようにお気軽に自宅の庭先でジャッキアップして作業するなら上に抜きたいところ。

果たして、できるか、できないか。

ネットで調べると、上に抜くこともできているようだ。

段取りは、
①エンジンヘッド周辺の電装カプラー類はボディフックから外してから抜いてスペースを確保。
⓶エアコンホースも、エンジンヘッドのステーを外して、少しでもスペースを確保。
③燃料ホース類も、インジェクターから外してスペースを確保。
④ジャッキアップ作業は安全のため車止めと馬をかけるのを絶対に忘れないこと。
⑤下からもオルタネーターの固定ボルトを外すので、アンダーカバーも外しておく。

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※アンダーカバーは左右にプラスチックビス各2本、前にM6ネジ10mm4本だけど、この貫通したM6ネジの先が錆びていると、緩めるときに途中でねじ切れするので、くれぐれも注意して抜くこと。




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ちなみに、リビルドオルタネーターに交換後の暗電流はわずか7mA!これで安心!

オルタネーター脱着にあれこれ考えながら3時間の格闘だったけれど、装着は5分!

次回は、スバルR2のドアロックアクチュエーターのメンテナンスです。